Total Annihilationの経済の仕組み
Total Annihilationの資源は金属とエネルギーの2つで、どのユニットも建物も両方を少しずつ必要とします。どちらも一定の流れの収入として入ってきます。建設ユニットも、一度に支払うのではなく、作業をしながら少しずつ消費します。
収入と支出
画面上部の資源バーには、資源ごとに4つの数値が表示されます。貯蔵量、貯蔵上限、生産量(+)、使用量(-)です。建設ユニットが作業を始めても、貯蔵がいきなり全額分減るわけではありません。作業が進むにつれて少しずつ減っていきます。作業中の建設ユニットにカーソルを合わせると、ステータスバーにその金属とエネルギーの使用量が表示されます。
本編のARMとCOREのキャンペーンでは、どのミッションも金属1000とエネルギー1000で始まります。マルチプレイでは、ホストが開始時の量を0から10,000の間で決めます。コマンダー自身もエネルギー25と金属1を生み、建設ユニットもそれぞれ少しずつ生みます。
使用量が生産量を上回ると、貯蔵が減っていきます。どちらかが空になると資源不足になり、建設ユニットの作業が抑えられます。1997年のマニュアルは、金属がどれだけあっても、エネルギーが足りなければ何も建設できないと注意しています。同じエネルギーを使う武器もあります。重レーザー塔のセンチネルは、1発ごとに75のエネルギーを使います。
金属抽出機
金属抽出機は、その下の地面から金属を採掘し、そのために3のエネルギーを使います。最も効果が高いのは、光る岩が集まった金属鉱床の上です。見える岩が多いほど鉱床は豊かで、抽出機も速く回転します。
地面にどれだけの金属があるかは、マップごとに決まっています。英雄の帰還の緑の惑星は、地表金属の値が3です。COREプライムへようこその金属惑星は254です。1997年のマニュアルによると、COREの金属惑星では抽出機をどこにでも置けます。
上級建設ユニットはモホ鉱山を建てます。データ上の抽出値は0.003で、基本の抽出機の0.001の3倍です。コストは金属1508とエネルギー8700で、15のエネルギーを使います。The Core Contingencyでは、水中の鉱床用の水中金属抽出機が加わりました。
金属変換機
金属変換機は、エネルギー60につき金属1の割合で、エネルギーを金属に変えます。建てるのに金属は要らず、ARM版ではエネルギー687だけです。金属変換機はオンとオフを切り替えられるので、エネルギーが足りないときは止められます。
The Core Contingencyでは、上級建設ユニットが建てるモホ金属変換機が加わりました。ARM版はエネルギー800を金属16に、つまり金属1あたりエネルギー50で変えます。CORE版はエネルギー625を金属12に変えます。拡張パックの説明には、核融合発電所で動かすと最も効果的だとあります。
太陽光、風力、潮力
太陽光発電機は、常に20のエネルギーを生みます。1997年のマニュアルは、これを最も確実なエネルギー源と呼んでいます。コストは金属145とエネルギー760です。
風力発電機は金属52とエネルギー509で済みますが、発電量は風によって絶えず変わります。マップごとに風速の最小値と最大値が決まっています。Battle Tacticsのタイタニウム・フィスト湾は、全ミッションで最も最大値が高く、風速は2000から8000です。衛星のダンプとイーガスでは両方の値が0なので、風力発電機はエネルギーを生みません。
潮力発電機は水中に建てなければなりません。発電量はマップの潮力で決まり、175のミッションのうち43では0です。COREのKボット基地を破壊せよ!の潮力は37で、アクエウス・マイナーの粛清が最も高い48です。マップエディターの説明でも、この2つのマップ設定が2種類の発電機を左右することが確かめられます。
核融合と地熱
地熱発電所は250のエネルギーを生みますが、地面から蒸気が上がる場所である地熱噴出孔の上にしか建てられません。コマンダーには建てられないので、建設ユニットが必要です。マップエディターの説明は、安いエネルギーを大量に生むので噴出孔は少なめにするよう、マップ制作者に勧めています。
核融合炉は1000のエネルギーを生み、特別な場所は必要ありません。COREの核融合発電所は1050を生みます。建てられるのは上級建設ユニットだけで、コストも高く、ARMの核融合炉は金属5130とエネルギー36,058です。核融合炉は破壊されると爆発し、範囲516に2000のダメージを与えます。
The Core Contingencyでは、発電量の一部を使って身を隠すクローク式核融合炉が加わりました。水中核融合発電所も加わり、ARM版は1150、CORE版は1200のエネルギーを生みます。
貯蔵上限
使わなかった収入は、貯蔵上限まで貯蔵にたまります。エネルギー貯蔵庫はエネルギーの貯蔵上限を3000、金属貯蔵庫は金属の貯蔵上限を1000増やします。The Core Contingencyの水中版は、エネルギー4000と金属1500を加えます。1997年のマニュアルは、必要になる前に貯蔵を増やしておくよう勧めています。
回収
コマンダーと建設ユニットは回収ができます。木、茂み、苔などの植物からはエネルギーが得られますが、草からは何も得られません。岩、鉱石の塊、撃破されたユニットの残骸からは金属が得られます。1997年のマニュアルは、貯蔵が少なくなったら木や岩を回収するよう勧めています。コマンダーのDガンで破壊されたユニットは、回収できる金属を残しません。
建設力と建設時間
ゲームデータでは、すべてのユニットに建設時間が、すべての建設ユニットに建設力(workertimeの値)が設定されています。建設時間を建設力で割ると、作業にかかる時間の目安になります。値が小さいほど作業は速く終わります。コマンダーのように建設力が30の倍数の建設ユニットなら、この値が通常速度での秒数になります。ゲームはそれ以外の建設力を30の倍数に切り捨てるので、建設Kボットはこの値より時間がかかります(建設力を参照)。
たとえば、ARMの太陽光発電機の建設時間は2495です。
コマンダーの値は建設Kボットの約4分の1ですが、実際の時間では5倍の速さで建設します。工場にも建設力があり、Kボットラボは100、上級Kボットラボは200です。
1つの作業に複数の建設ユニットを加えられます。2体目の建設ユニットに建設中の建物への修理命令を出すと、その建設力が作業に加わります。1997年のマニュアルは、1体だけでは遅いので、1つの作業に建設Kボットを2〜3体付けるよう勧めています。2000年のマニュアルは、作業が遅く、金属とエネルギーに余裕があるときに建設ユニットを増やすよう勧めています。
出典
- Total Annihilationのマニュアル(1997年):ゲームの構成要素、資源バー、ユニットのコスト、チュートリアルのミッション。
- Total Annihilationのマニュアル(2000年の再発売版):資源、建設ユニット、ユニットの説明、用語集。
- The Core Contingencyのreadme(
taccread.txt)とBattle Tacticsのreadme(btreadme.txt):経済に関する新しい建物。 - Total Annihilation Map and Mission Editorのreadme(
taeread.txt):風速、潮力、地表金属、噴出孔。 - バージョン3.1cのGOG版のゲームデータ:ユニットの値(
units.json)、建設リスト(builds.json)、ミッションの設定。ユニットのページと、ARMとCOREの建設ツリーに掲載しているものです。