ダリエンの世界

Total Annihilation: Kingdomsの舞台はダリエンです。かつて魔法によって滅びかけ、その後、魔法を恐れるようになった世界です。物語は、ゲームのマニュアル『The Chronicles of Darien』と、ゲームとともにインストールされる伝承アトラスで語られています。

カンドラ王国

はるか昔、ダリエンはカンドラン人に治められていました。カンドラン人は、あらゆる魔法の源である力、マナを使いこなした民です。彼らを治めていたのは5人の魔術師で、魔法と「生命の法」と呼ばれる掟によって支配していました。

魔術師たちは、立石の環に囲まれた聖地で魔法を使いました。聖地は今も力を保っており、ゲームではどの勢力もその上にロードストーンを建てます。カンドラン人は、強大な力を持つ遺物「セシュの心臓」も所有していました。

マナが大規模に使われると、まれにモグライトという希少な鉱物が残ることがありました。モグライトは大きな魔力と非常に長い寿命をもたらします。カンドラン人は、見つかったことのある5つきりのモグライトの石を、5つの遺産にはめ込みました。

遺産 石 象徴するもの 後の所有者
ペンダント ダリエンの石 大地 アラモンのエルシン
腕輪 カンドラの魂 風 ゾンのサーシャ
王笏 アングヴィルの炎 火 タロスのロッケン
指輪 マハの涙 水 ヴェルーナのキレンナ
ラッドの玉座 モドロンの瞳 世界全体 ガラカイウス

大災厄

魔術師たちは、遺産を毎年持ち回りで受け渡していました。やがて彼らは、石が不老不死に近い力も与えること、そしてモドロンの瞳が最も強いことを知ります。同じ魔術師たちが何世代にもわたって支配を続け、玉座を奪い合うようになりました。

魔術師たちが遺産を手にしてからちょうど427年後、災厄が起こりました。一瞬、自然の法則が働かなくなり、ダリエンの生き物のほとんどが死に絶えたのです。誰が、あるいは何がそれを引き起こしたのかを示す記録はありません。

わずかな生存者は魔法を憎むようになり、大災厄の日から新しい暦を始めました。何千年もかけて大地は癒え、部族はふたたび互いを見つけました。それでも、魔法は恥ずべき話題のままでした。

ガラカイウス

第四千年紀の最後の日、ペスコという漁師が、海辺の森にひとりきりでいる男の赤ん坊を見つけました。赤ん坊の足には、奇妙な粒の入った袋が結びつけられていました。ペスコは袋を捨てましたが、子どもは引き取りました。

その子ガラカイウスは、のちにタロスのウガリット学院で学びます。卒業論文の主題はマナで、そのせいでどの雇い主も彼を雇おうとしませんでした。彼はペスコのもとへ戻り、深い船体と帆を持つ新しい種類の船を造りました。

ペスコが溺れ死んだ後、ガラカイウスはイルギロン島へ渡りました。島の商人たちは彼に外洋船の建造を頼み、彼はエストリルの街で富を築きます。ゾンへの長い航海から戻ったとき、彼はラシャという黒髪の女性を連れていました。

大内乱

そのころ、ダリエンは戦争のさなかにありました。戦争はタロスの2つの氏族の争いとして始まり、同盟関係を通じて各地に広がっていました。戦いは8年続きました。

平和を望む島々の連邦が、ガラカイウスを指導者に選びます。連邦は、真実への深い敬意を意味する古いカンドランの言葉から、ヴェルーナと名乗りました。ヴェルーナは7年目にゾンを手に入れ、8年目にタロスへ侵攻しました。

タロスの首都エラムの守り手たちが魔法で立ち向かうと、ガラカイウスも魔法で応じました。暗い霧が都市を覆い、その民は消え去りました。ガラカイウスはダリエンの魔導皇帝となります。彼は5つの遺産すべてを持っていることを明かし、「ダリエンへの誓い」の中で、魔法は最大の危機にしか使わないと誓いました。

4人の子ども

ガラカイウスはラシャと結婚し、4人の子どもが生まれました。何年も後、突然の嵐で一家の船が転覆し、ラシャは溺れ死にます。ガラカイウスは魔法で彼女を救えたはずでしたが、誓いのためにためらったのです。

悲しみのあまり、彼は国を治められなくなりました。貴族たちが変化を求めると、彼は子どもたちそれぞれに国と遺産を1つずつ与えました。

子ども 国 呼び名
エルシン、長男 アラモン、最も開けた大陸 公正なるエルシン、魔術王
サーシャ、長女 ゾン、最も未開の大陸 女狩人
ロッケン、次男 タロス、古くから争いの絶えない大陸 死霊術師
キレンナ、末っ子 ヴェルーナ、島々の連邦 海の魔術師

10年後、4つの戴冠を祝う日の朝、ガラカイウスの姿は消えていました。ラッドの玉座は空になり、そこにはめられていたモドロンの瞳も持ち去られていました。

ゲーム開始時のダリエン

ゲームは、ガラカイウスが姿を消してから1,527年後に始まります。子どもたちは遺産の力で生き続け、今も国を治めています。どの国にも今では独自の神がいます。アラモンのアヌ、ヴェルーナのリール、タロスのベリアル、ゾンのタンムズです。

ダリエンは西と東に分かれています。アラモンとヴェルーナは今も父の魔法禁止の誓いを守り、産業と交易で力をつけています。タロスのロッケンは公然と魔法を使い、土地の姿さえ変えています。ゾンのサーシャも魔法を使い、ロッケンが思うままにふるまう権利を擁護しています。

昔からの恨みが彼らを分かっています。アラモンとヴェルーナは不毛の地クヴェラをめぐって争ったことがあります。ゾンの海賊はヴェルーナの船を襲い、タロスとアラモンは何度も戦争をしてきました。ゲームが始まるとき、4人の君主はみな新たな戦争に備えています。

クレオンとThe Iron Plague

拡張パックThe Iron Plagueは、魔法ではなく科学と機械の上に築かれた国、クレオンを5つ目の勢力として加えます。そのキャンペーンでは4人の君主がクレオンとの戦争に巻き込まれます。その経緯はThe Iron Plagueのページにあります。

ダリエンのアトラス

ゲームは伝承アトラスもインストールします。これはatlasフォルダーに入ったウェブページ一式です。国ごとに語り手が違います。

  • アラモン:都市、川、森の案内書。
  • ヴェルーナ:レンドラの裕福な若者ホルヴィーノの旅行記。書記のアベルが書き留めたものです。
  • ゾン:探索者フェリックスの日誌。サーシャの隠された都の近くにある大エメラルドを探す冒険者です。
  • タロス:エダーおばあさんの思い出。少女のころタロスから逃げ出し、アラモンに住みついた女性です。

出典

  • Total Annihilation: Kingdomsのマニュアル『The Chronicles of Darien』(1999年)
  • Kingdoms GOG版の伝承アトラス(atlasフォルダー)
  • GOG版から抽出したゲームデータ:ユニットとその建設リスト
  • Wikipedia、Total Annihilation: Kingdoms